槇文彦アーカイブ

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槇文彦アーカイブのご紹介

池田靖史

世界各地に人々から愛される建築物を設計された国際的な建築家・槇文彦氏は、SFCキャンパスの設計者でもあるだけでなく、三田・日吉の図書館など慶應義塾の多くの建物も手がけられました。また日本独自の伝統的な都市文化と国際的な近代化の潮流を客観的に見据える稀有な思想家として、ハーバード大学、東京大学、そして慶應義塾大学でも教鞭を取られました。槇文彦氏に直接薫陶を受けた人たちだけでなく、その作品に影響を受け、その言葉に触発され、その思想を受け継ぐ人たちは世界中に広がっています。 

慶應義塾大学SFCキャンパスでは、槇文彦氏がその作品と思想を育み、その類稀なる境地に至る足跡や、その源泉となった国際的な文化交流などを物語る貴重な資料の一部を譲り受けつつ、これから建築と都市のデザインを学ぶ世界中の学生や、そのさらなる発展に向けた研究を志す人々が有効に活用できるように資料を整理する活動を「槇文彦アーカイブ」と命名し、2022年3月から開始しました。 

この活動の拠点となる場としてキャンパスのメディアセンター4階に「槇文彦ルーム」を開設して保管資料の一部の展示や紹介をする一方で、この「槇文彦アーカイブWeb」による情報発信、そして株式会社竹中工務店様からの寄附講座「槇文彦建築とアーバニズム思想」の授業における学生の研究が一体となって、この槇文彦アーカイブの活動を形成しています。

 現時点では膨大な資料の調査の緒についたに過ぎず、​この先もアーカイブは終わりのない活動として継続されていくものと認識しています。しかしながら、少しずつでもこの貴重な資料の存在を広報し、その内容に触れることのできる機会を、できるだけ多くの世界の人々に拡大することが、ご寄付をいただいた槇文彦氏のご意向にも沿うものと考え、末長く実践していきたいと考えています。

謝辞
慶應義塾大学SFCと槇文彦ルームについて
SFC寄附講座「槇文彦建築とアーバニズム思想」について
槇文彦アーカイブは、槇文彦氏と槇総合計画事務所の.多大なご協力により実現しています。

また「槇文彦建築とアーバニズム思想」は株式会社竹中工務店様による寄附講座として開講しています。 

ここに感謝の意を表します。
1858年に福澤諭吉により設立された慶應義塾大学の11あるキャンパスのひとつとして、神奈川県藤沢市に1990年に開設された湘南藤沢キャンパスは、槇文彦氏が全体計画と主要な建物を設計しています。そのキャンパス中央にあるメディアセンター4階に、槇文彦アーカイブの活動拠点として「槇文彦ルーム」を設置し、今後、活動の状況や保管資料の一部を展示および紹介していく予定です。
槇文彦アーカイブは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス寄附講座「槇文彦建築とアーバニズム思想」の以下の授業担当者によって運営されています​。

政策・メディア研究科 特任教授 池田靖史
政策・メディア研究科 教授 小林博人
慶應アートセンター  教授 渡部葉子
政策・メディア研究科 特任助教 大沼徹

政策・メディア研究科 非常勤講師
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ドン・オキーフ(2021年度)